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「鳥の眼」で観るUEFAチャンピオンズリーグ〜ザルツブルクのワンポイント分析〜

こんにちは!

とんとんさんと弊社のコラボでお送りさせていただいている『「鳥の眼」で観るUEFAチャンピオンズリーグ』。今回は、2月17日にバイエルン・ミュンヘンとの対決に臨むザルツブルクの戦術分析をお送りします。

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◆基本布陣は4-3-1-2。

守備

◆前線から激しくプレスをかけることはさほど多くない。ペナルティアークの先端5m程手前がプレス開始位置。

◆引く時ははっきりハーフウェイラインまで引く。この時も基本的に4-3-1-2。

◆敵CBにプレスがかかる場合はプレスではめ込むことができるが、アプローチ距離が長い、もしくは敵CHが降りてビルドアップに関与するとプレスはかからなくなる。

◆IHが敵SBに長いアプローチをかける場合、アンカーの脇が大きく空いてしまう。また、スペースが広いうえにアンカーのカマラは驚異的なフィジカルを持ち合わせる反面、予測やアジリティに長けたプレイヤーではないためカバーが利かない。しかし、IHのサイヴァルトが的確にアンカー脇のカバーに入り、左CBのヴェーバーも埋めに前進して補佐を行う。彼らの補佐をいかに難しくするかは攻略ポイントの一つ。

◆IHは前進して守備を行うため、外に展開されるとサイドで数的不利に陥る可能性が高い。この時CBがチャンネルのケアでゴール前から離れ、エリア内には逆CB、SBの2人になるケースも。

◆ボールを奪われた瞬間、ボールに近い選手がプレスをかけ、周辺の選手は近くの敵に寄せてパスカットを狙う。

攻撃

◆2トップの一方がSB裏に流れて起点を作る。もう一方のFWとトップ下のアーロンソンが中央のギャップでボールを要求する。

◆左CBのヴェーバー、右SBのクリステンセンが楔の起点に。IHサイヴァルトが降りてSBの押し上げやカマラの補佐に入ることでビルドアップが円滑に行われる。

◆敵の中盤の隙間にそれぞれ選手が配置され顔を出す。

◆即時奪還からのショートカウンターが武器。

◆中央では近い距離感が維持されているためフリック等での抜け出しが多い。

注目プレイヤー

◆IHを務める20歳のサイヴァルトは正確なパスとポジショニングでビルドアップに関与し、アンカー脇のスペースとサイドのエリアまでをカバーする守備をこなすことのできるバランスの取れたプレイヤーである。

◆187cmと長身の右SBクリステンセンはフィジカルコンタクトに強く、空中戦での得点源に成りうる存在。両脚でのパワフルなキックも魅力で、楔やシュートに活かされている。パスの判断も申し分ない。

◆トップ下のアーロンソンはドリブルで敵をいなすことに長けたプレイヤー。左にフェイクを入れて右足のアウトでかわすプレーは逸品だ。比較的広いスペースでのプレーを得意としており、スモールスペースでのトラップに磨きがかかれば一気に化ける可能性も。

◆ザルツブルクの中で最も市場価値の高い選手が19歳のCFアデイェミだ。スピードを生かしたドリブル突破を得意としており、比較的フィジカルも強いため多少の接触でも奪取されない力強さも備える。良い形でサイドに流れることができれば持ち味を発揮できるだろう。

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