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【プロサッカーアナリストを目指す現役大学生の成長日記】vol.8 スカウティングのプレゼンで意識していること

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こんばんは!

早いもので9月になりましたね。新学期がスタートし、忙しくされている方も多いかと思います。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は、沖縄国際大学サッカー部でアナリストを務める、大学4年生の平安名和樹さんの成長日記第8弾をお送りしたいと思います!
(過去の連載記事はこちらからお読みいただけます。)

今回は、九州大学サッカーリーグ1部昇格に向けて一丸となって闘うチームの中でのアナリストとしての取り組み、特にスカウティング(試合前の相手分析)におけるチームへのプレゼンで平安名さんが意識して行なっていることについてまとめていただきました。

それでは、平安名さん、よろしくお願いいたします!

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こんにちは!

当ページへのアクセスありがとうございます。「現役大学生の成長日記」として定期的に投稿させていただいている沖縄国際大学サッカー部アナリストの平安名和樹(ヘイアンナカズキ)です。

私が大学に入ってプロのアナリストを目指すようになってから、いろいろ取り組んできたことをお届けしていきたいと思っております。

前回は、「ゲーム分析とトレーニング分析の関係」についてお話をしましたが、今回は「リーグ戦通してのスカウティングのプレゼンの内容」についてお話していこうと思います。
よろしくお願いします。

プレゼンを通してより選手に落とし込ませるために

九州リーグ二部を3位で終わり、悔しい思いをした昨年から、今年も九州リーグの時期がやってきました。今年こそ一部昇格に向けてチーム一丸となって戦っていきたいと思っています。

今年の九州リーグは昨年と違い、チーム総当たりで順位を決め、上位2チームが一部の入れ替え戦に臨めるというシステムになっています。昨年より試合数は増えました。
とはいえ試合の重さが変わったわけではないですし、1試合1試合全力で戦う必要があります。

アナリストとして昨年に引き続き、相手のスカウティングや自チームの分析を主にしていますが、今年は選手に向けてのプレゼンをする機会が増えてきました。昨年は選手たちにプレゼンやミーティングをする機会が少なかったので、スカウティングの内容や伝えたいことが選手に落とし込まれているか曖昧なままだったと思います。チームを強化して今年の九州リーグを勝ち抜いていく為にはミーティングを通してスカウティングやチームのコミュニケーションをしっかり共有する事が大事だと思ったのです。

これらを踏まえて、ただ単に「ミーティングの頻度を上げればいい」というわけではありません。ミーティングをする相手によって伝え方、伝える内容、使える時間、使う資料という物がもちろん変わりますし、限られた時間の中で何を伝えるか、どう伝えるかで、相手に伝わる量も質も変わると思うのです。私はそれが変わることによって試合の内容も結果も変わってくると思っています。

私の場合は選手を相手にプレゼンする事が多いです。選手を相手にする場合だとプレゼンをする時間は変わります。うちのチームでは時間に制限はないのですが、せいぜい15分〜長くても20分までには収まるようにはしています。人の集中力は10分〜15分までは集中して話を聞いてくれるのですが、20分を過ぎてしまうと集中力が持たなくなる事が多く、伝えたい内容が伝わらなくなってしまったり、仮に選手たちが集中して聞いていたとしても情報量が多過ぎて頭の中で処理しきれない事が起こる事が考えられます。なので、選手たちへのプレゼンはできるだけ短い方がいいのです。短く、端的で的確だと選手たちも理解しやすいでしょう。

次に使う資料です。プレゼンで使う資料も相手によって変わります。選手を相手にする場合だと文字が多い資料というものはあまり効率的ではないと思っています。選手がイメージしづらく、時間内で落とし込ませられる量が限られてくるからです。相手が監督やコーチの場合だとある程度文字があっても理解することはできると思います。ですが選手の場合ではできる選手もいれば、あまりできない選手もいるので文字よりは映像や図で作ったほうが効果的だと思います。イメージをつけさせる為に、私の場合は画像や映像、アニメーションなどを使う事が多いです。目から入る情報というのは頭の中で記憶に残りやすく、イメージもしやすいので、多くの場面で使います。図や映像もできるだけ試合の映像を中心に、そこにアニメーションをつけたりして見せる事が多いです。選手から見れば、試合の映像を使って説明した方がそのまま本番の試合に結びつけてイメージしやすいと思うのです。

あとはプレゼンで伝える内容とその伝え方です。私もまだまだそこのスキルが足りないところで、とにかく回数をこなして慣れていきたいと思っています。どんなにいい資料、適切な時間内で発表できたとしても伝える内容、伝え方が良くなければ当然選手には落とし込まれません。伝え方というのはそれだけ重要であり、とても難しいと思っています。選手に対してプレゼンで伝える内容というのはスカウティングミーティングであればもちろん相手チームの情報です。

ミーティングで相手のストロングとウィークポイントを伝えるのですが、前の記事でもあったように、伝える内容として「相手を攻略するための内容になっているか」を考える必要があります。「相手の特徴はこうで、相手はこれが得意でここからの得点が多い、そしてこういうプレーもしてくるよ。」という情報では、相手の攻撃パターンをただ伝えただけで「相手を攻略して勝つ」という本来のスカウティングの目的からはそれてしまいます。本来の目的から考えると、例えば「相手はうちに対してはこうくるけど、うちはこうポジションとって、こう守ったら相手がこうなるから防げる」というような勝つためのプレーの流れをイメージさせる内容であることが重要であり、かつそれが統一されている内容になっている事が大事だと思っています。

伝える内容の流れからその伝え方も大事になってきます。伝える内容と重なる部分もありますが、プレゼンする時によくある事として資料に目を行き過ぎて自分のペースで進めてしまう事です。僕も最初はありました。そうしてしまうと選手の反応や処理が追いつかないまま発表が終わってしまうこともあるので、選手からすると終わってみて「理解が追いつかなかった」ということも考えられます。当たり前ではありますが、できるだけ顔を上げて選手反応も見ながら発表進める事は大事になってきます。プレゼンとなると数十人の前で、一人で話す事が多いと思いますが、基本的に選手たちは全体で話されているうちの、自分に関係する部分しか基本的には頭には入れません。それを伝える側は頭に入れて話す必要があると思っています。

例えば、全体のミーティングの中に「このシーンはこのポジションの選手に特に意識して聞いてほしい」と思う場面があったとしましょう。その場合はそのポジション名を言葉で出して、意識を呼びかけるという方法もあります。発表の中で内容とのバランスが必要ですが、ただただ何となく全体に話す方法よりは限定的であるが、明らかに落とし込みはしやすいでしょう。それをミーティングで使うのか使わないのかは内容によって変わってきますし、伝えたい場所によって当然変わってきます。たとえ全体のプレゼンで使わなかったとしてもミーティングが終わった後に個別で呼んで話す方法もあるでしょう。何が正解っていうものはないと思うのです。

私がプレゼンで資料の使い方や伝える内容や伝え方、使う時間などでいくつか意識している事はありますが、まだまだ成長が必要です。今年九州リーグ二部から一部昇格をする事が今年一番の目標であり、それを達成できるのはピッチでプレーする選手たちです。監督、コーチではありません。ですが我々スタッフ、コーチやアナリストは選手がいいプレーをするため、勝つため、そして成長させるためにサポートする立場であり、アナリストの立場からでは映像やデータ、コミュニケーションを中心に選手たちに伝える事が多いです。なので、選手にうまく伝えるためにもいろいろ工夫する事が重要になってきます。当たり前でありますが、対象は人であるということを理解するのです。

選手にプレゼンをする平安名さん

今回の連載では「リーグ戦通してのスカウティングのプレゼンの内容」についてのお話をさせていただきましたが、私自身もいろんな事を今後の吸収していきながらアップデートをしていきたいと思っています。
今後は大学サッカー部でリーグ戦を通してのスカウティングの作業の流れやさらにアップデートした事を書いていければと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回もまたよろしくお願いします。

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平安名さん、ありがとうございました!

平安名さんのTwitterInstagramでは学生アナリストとして活動される平安名さんの日々の発信をご覧いただけますので、ぜひフォローをお願いいたします。同じようにアナリストを目指されている学生の皆さんも、ぜひご覧になってみてくださいね。

それではまた!



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