FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.
「鳥の眼」で見る欧州サッカー 〜ボルシアMGとはどんなチーム?板倉滉のライバル、注目選手は?〜
見出し画像

「鳥の眼」で見る欧州サッカー 〜ボルシアMGとはどんなチーム?板倉滉のライバル、注目選手は?〜

FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.

こんにちは!
FL-UXマーケティングチームです。

大好評をいただいておりますとんとんさんの「鳥の眼」シリーズ。本日は、久保建英選手の加入が話題となっているレアル・ソシエダとの親善試合を控えているボルシアMGに着目したいと思います。

それでは早速、とんとんさん、お願いいたします!

=============================
マンチェスター・シティからローンでオランダ、ドイツと渡り歩いた板倉滉が今夏、ブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)へ完全移籍することが決定した。
ボルシアMGはかつて大津祐樹も在籍し、京セラが胸スポンサーを務めた事もある等、日本との関わりもあるチームだ。
昨季は低迷したものの王者バイエルン・ミュンヘン相手に1勝1分、カップ戦では5-0で大勝する等、相性の良さを見せている。続く2部のハノーファーには0-3で敗れ、安定感の無さも見せる不思議なチームだ。

20-21シーズンにはマルコ・ローゼ監督の元、CLベスト16への進出も果たしている。
近年ではアーセナルのグラニット・シャカ、バルセロナのテア・シュテーゲン、クリステンセン等が在籍、ステップアップを果たした。

※近年所属していた選手
マルコ・ロイス(ドルトムント)
ルーク・デ・ヨング(バルセロナ→PSV)
マックス・クルーゼ(ヴォルフスブルク)
トルガン・アザール(ドルトムント)
デニス・ザカリア(ユベントス)
マフムド・ダフード(ドルトムント)
グラニット・シャカ(アーセナル)
ヤニック・ヴェスターゴーア(レスター)
アンドレアス・クリステンセン(チェルシー→バルセロナ)
マティアス・ギンター(フライブルク)
テア・シュテーゲン(バルセロナ)
ヴィンチェンツォ・グリフォ(フライブルク)
ジブリル・ソウ(フランクフルト)

そんなボルシアMGには現在どんな選手が在籍し、どんなサッカーを展開しているのか?板倉のライバルや注目選手にもフォーカスしていく。

21/22シーズンの戦績

ヒュッター監督が率いた21/22シーズンは3バックをベースとしつつも4バックシステムも採用されており、試合によってシステムを変更して戦った。
ゆったりとしたビルドアップと中央での細かなパス回しが特徴だ。
リーグ戦績は34試合12勝9分13敗、54得点61失点で10位。得点数はリーグ7位とまずまずだが、失点数は3番目に多かった。DFBポカールはベスト16で敗退した。

新監督ダニエル・ファルケ

ドイツ人のダニエル・ファルケ新監督は4-2-3-1をベースに、3バックシステムも採用する。ノリッジを率いてプレミアリーグ、チャンピオンシップを戦った彼のチームは、イングランドのクラブながら多くのドイツ人プレイヤーが在籍・起用された。
プレミアリーグに昇格して間もなく迎えた王者マンチェスター・シティ戦では、4-2-3-1で粘り強く守った末にカウンターでゴールネットを揺らし、強烈なインパクトの残る大金星をあげた。強豪相手にも戦えることを印象付け、ボルシアMGでの采配にも期待がかかる。

板倉のライバルは?

板倉の起用が予想されるCBは決して層が薄いとは言えない。ドイツ代表としてもプレーし、今夏フライブルクへと帰還したギンターの抜けたこのポジションでレギュラー当確と言えるのはスイス代表の25歳エルヴェディだ。エルヴェディは板倉同様に足元の技術に長けたプレイヤーだ。元々SBをこなしていた彼はスピードもあり、カバーエリアが広くDFとしての大前提となる守備面での貢献が大きい。

4バックが採用される場合、エルヴェディとコンビを組むのにあたり最大のライバルとなる選手は2人だ。
まずは26歳のドイツ人CBフリードリッヒである。
192cmと長身のフリードリッヒはアジリティに難があるものの安定した守備を見せる。
そして、昨シーズンから世代別ドイツ代表としてもプレーする22歳のバイアーが出場機会を増やしている。SBとしてもプレーできる彼も丁寧にパスを繋ぐ事ができ、身体の向きとキックモーションでのフェイントを駆使して前方にボールを運ぶ事もできる器用なプレイヤーだ。
CHとパス交換を行いながら敵の1列目の守備網を突破するのに長けており、中央での細かなパスワークで前進を図るボルシアにとってはエルヴェディやギンター以上に効果的な組み立てをこなすと言っても過言ではない。 3バック時での出場機会が多く、右CBに入った試合では味方の動きに合わせた効果的なポジショニングで攻撃に厚みを加えた。
3バックの場合、本来左SBのベンゼバイニもCBに入るケースが見られる。彼もバイアー同様、CHとのパス交換に長けた選手で、攻撃面で力を発揮するタイプだ。PKのキッカーも務める。
板倉の主なライバルは上記4名となる。SBには右のスカリー、左のネッツというスピードに長けた期待の19歳コンビが控えるものの、共に守備に難があり強力アタッカーと相対するには不安が残るため、ベンゼバイニの本職であるサイド起用は続くだろう。

CH起用はあるか?

CHは、板倉が起用される可能性のあるもうひとつのポジションだ。中盤が3枚の場合は攻撃的な選手が2枠を埋め、2枚の場合はバランスのとれる組み合わせが選択される。
中盤をこなす選手を攻撃的なプレースタイル順に並べるとプレア、シュティンドル、ホフマン、ノイハウス、コネ、クラマーとなる。
プレースタイルを考えた時、この中でライバルとなるのはノイハウス、コネ、クラマーである。採用されるシステムにもよるが、CBと比べると競争が激しい。

25歳のノイハウスは攻守に貢献できるボックストゥボックス気味の万能タイプだ。高い位置では細かいパスワークを駆使したアシストもできる。
ベテランのクラマー同様にドイツ代表選手経験を持っている。

20歳の世代別フランス代表コネは昨季中盤の選手で最も長い出場時間を記録した、ボルシアで最も期待される若手だ。185cmの長身を活かした懐の深いボールキープやボール奪取、トリッキーなワンタッチパスやターンを得意とするプレイヤーである。

現状ノイハウスとコネの牙城を崩すのは非常に難しいだろう。
攻撃的なプレイヤーに目を向けると、共にワンタッチパスを得意としチームの精神的支柱でもあるシュティンドル、リンクマンとしての新境地を開拓し存在感を増すプレアがFW寄りの役割を果たす。また現ドイツ代表であり豊富な運動量と抜け出しを特徴とするホフマンも中盤でプレーしており、昨季はチーム最多の12ゴールを記録した。(2位は11ゴールのCFエンボロ、3位は10ゴールのプレア)
より敵陣近い位置での攻撃に関するクオリティは明らかに板倉ではなく彼らに軍配が上がる。そもそも板倉とはタイプの違う役割をこなす必要のあるIHでの起用の可能性は少ないだろう。
今季から指揮を執るファルケが複数ポジションをこなせる板倉をどのように起用するか未だはっきりとしないものの、中盤で起用されるとすれば守備的な役割、バランサー、バックアップ的な役割となることが予想される。

注目プレイヤーは?

ここまでで紹介したプレイヤーは皆注目に値する実力の持ち主だ。
最注目の若手プレイヤー・コネをはじめ、代表クラスの実力の持ち主ノイハウス、世代別ドイツ代表のバイアー、かつてはドイツ代表としてプレーしたクラマーと、チームの支柱であるベテランのキャプテン・シュティンドル、スピードとカバーリングが持ち味のエルヴェディ、プレーの選択肢を大幅に広げ存在感を増すプレア、スピードとパワーを備えたCFテュラム、、、
そんな濃いメンバーの中でも昨季、特に活躍を見せた選手が以下の2人だ。

■ヤン・ゾマー

最注目プレイヤーは183cmのGKヤン・ゾマーだ。

GKにしては小柄ながら類稀な反射神経でビッグセーブを連発する。また足元の技術も世界屈指であり、両脚で正確なパス、フィードを送り込み攻撃面でも大きな貢献を果たしている。

■ヨナス・ホフマン

ホフマンはボルシアMG唯一の現役ドイツ代表メンバーである。裏への抜け出しと細かなパスワーク、豊富な運動量を武器に躍動する。昨季はチーム最多となる12ゴールを記録した。
現在ブンデスリーガでプレーする日本人選手こそ多いものの、現ドイツ代表メンバーとプレーする選手は皆無に近い。ポジションこそ違うものの、板倉にとって良い経験になるだろう。

板倉の今後は?

板倉はプレシーズンマッチでCH、CBの両方で起用されている。失点につながるロストを見せるシーンもあったものの、CHとしてビルドアップから好機を演出するシーンもあり、一定の評価を得ることはできている状態だ。
ボルシアMGはEL出場を果たすことができなかったためローテーションは控えめになる可能性がある。そんな中でCHにコネ、ノイハウス、クラマーという多数の分厚いライバルの壁が存在するため、容易く出場機会を得ることはできないだろう。このポジションではバランサー、バックアップ、守備的な役割を担うことを期待されることになるはずだ。
今夏はCFエンボロ、CBギンターという主力が抜けたため、やはり板倉にはCBとしての活躍が期待される。
レギュラー当確のエルヴェディをはじめ、安定感のあるフリードリッヒ、世代別ドイツ代表バイアーと、足元の技術に優れ巧みにビルドアップをこなすことのできる選手が多く、当然のスキルとなっている。ただし、肝心の守備の部分は統率がとれていないシーンが多々見られる。
そんな中で板倉が生き残るために周囲との連携、彼ら以上の能力バランスの良さ、そしてDFとして最も肝心な守備の部分でアピールすることができれば、レギュラーの座をつかめるだろう。
=============================

とんとんさん、ありがとうございました!

次の記事では、ボルシアMGの戦術的特徴について解説いただきます。ぜひ、続けてご覧ください。

また、とんとんさんがご自身で運営されているブログ、『サッカー戦術分析 鳥の眼』では、こちらのnoteでは公開されていない記事もご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

それではまた!


弊社RUN.EDGEが開発・販売しているスポーツ映像分析アプリFL-UX(フラックス)の詳細は下記のリンクからご覧いただけます。
スマホのカメラを使ったライブ配信、映像の編集、共有、チャットが、一つのアプリで全てできます。
欧州サッカークラブをはじめとするプロチームが使う映像分析を、あなたのチームでもぜひ取り入れてみませんか。
☆★☆ユース・学生チーム向けのお得なプランもできました☆★☆

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.
サッカー、バスケなどのスポーツの戦術分析を中心に発信します。 映像分析ツールFL-UX(フラックス)の製品情報は下記サイトから (サッカー)http://fl-ux.run-edge.com (バスケ)https://basketball.fl-ux.run-edge.com/