FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.
「鳥の眼」で観る欧州サッカー〜レアル・マドリードvsマンチェスター・シティに見る2ndレグの戦術的変化〜
見出し画像

「鳥の眼」で観る欧州サッカー〜レアル・マドリードvsマンチェスター・シティに見る2ndレグの戦術的変化〜

FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.

こんばんは!

FL-UXマーケティングチームです。

さて、今回も、とんとんさんにご協力いただいております『「鳥の眼」で観る欧州サッカー』シリーズをお送りしたいと思います。

今回も、前回に引き続き、欧州CLのレアル・マドリードとマンチェスター・シティの対決に着目していただきました。今回は2ndレグにおける戦術的変化について分析していただきます。
ぜひ、前回の記事と合わせてお楽しみください。

それでは、とんとんさん、早速お願いいたします!

==============================

マドリーの変化

2ndレグでまず変化を見せたのはレアル・マドリードであった。
攻守共に陣形を4-2-3-1に寄せ、モドリッチをトップ下に配した。

この変更で彼は守備時にアンカー・ロドリのマークに付きやすくなった。ロドリを確実に消すことでパスコースを制限でき、ベンゼマから始まるプレッシングもより前からはめ込みやすくなる。中盤の底に入るクロースとカゼミロがそれぞれシティIHのデブルイネとシウバにつきやすくなるというメリットも考慮されたのであろう。

ヴィニシウスやメンディの連動も普段より積極的で、得点を狙う意図がより色濃く表れていた。彼らの前方向への動きは、セーフティを作ろうというシティの後ろ方向への動き直しよりも早かったため、プレッシングがより効果的に機能する形となった。マークのはっきりしたカゼミロやクロースも高めの位置までプレッシングに参加するシーンが散見された。

この変更で、運動量があり守備にも貢献できるモドリッチが大いに活きる形となった。通常から見られたロドリへのバックパスの封鎖による攻撃の選択肢の制限はより強まり、SBとWGの間に流れて攻撃の起点となるプレーも欠けることがなかった。

ただしポジションをあげたことにより、当然リトリートの質はやや低下し、DFラインに入ってのビルドアップはほとんど見られなくなった。

攻撃面に目を移すと、バルベルデが普段以上に中に入ってプレーする機会が増えた。ボールが左サイドにある時は同サイドのハーフスペースに移動するほどだ。敵中盤とDFラインの間での横移動は相手のマークの所在を曖昧とし、幾度かフリーでギャップに入り込むことに成功した。小さな隙間でも縦につける意識の強いクロースやモドリッチといった選手が彼の動きを活かした形となる。

バルベルデの位置取り次第でSBのカルバハルは幅をとるか内側に絞って起点となるかの判断を的確に下してみせた。ネガティブトランジションで攻撃の芽を潰す戻り方も優れており、彼がチームのバランスをとることのできる存在であるという点を再確認できる試合となった。

フォーデンの0トップ

そんな中でシティは前半の途中で大きな変化を見せた。CFジェズスと左WGフォーデンの配置替えだ。これに伴い攻撃時にベルナルド・シウバがややポジションを下げ前線にデブルイネとフォーデンの並ぶ4-2-4のような形となるシチュエーションが増加した。

ペップのこの変化は非常に意図がわかりやすい。

  1. ロドリの補佐にシウバをつける事でモドリッチに対して2vs1の状況を生み出し、カゼミロorクロースが出てきた際にその背後をデブルイネor 0トップのフォーデンが利用する

  2. 中盤が噛み合っている状態の中、カゼミロとクロースの間で0トップのフォーデンが顔を出して優位を生み出す

この2つが主な狙いとなる。また、モドリッチが高い位置を取る事で、彼以上のスピードと運動量を誇るシウバがセカンドボールの回収で有利になる局面が増えることとなり、守備の面でも効果を発揮した。

ライン間のフォーデンとデブルイネに対してはミリトンとナチョがアプローチのため前進することとなった。そこで空いたスペースにフォーデンとデブルイネが何度か侵入するケースが見られ、狙いとしては決して不発とはならず、機能していたといえる。迷いなくカードを切れるペップの修正力と選択肢の豊富さが見られた部分だ。

ただし、レアル・マドリードもただやられていたわけではない。果敢な前進でミリトンがフォーデンからボールを奪取するシーンも同様に何度か見られ、個人能力の高さと相手に合わせる柔軟性を見せつけることとなった。

おわりに

2ndレグはレアル・マドリードが奇跡とも言える逆転勝利を収め、決勝に駒を進めることとなった。

シティのプレッシング、チャンネル&クロスボール戦術、被カウンター対策をはじめ戦術的ポイントも多く見られた好ゲームが繰り広げられたが、やはりレアル・マドリードに関してはチームとしての約束事と言うよりも選手個人のバランス能力、調整力が目に留まった。
途中出場のカマヴィンガは1点目の起点となるフィード、3点目の起点となるドリブルと、得点につながる部分でも貢献を果たした。

中盤のプレイヤーが高年齢化していく中、23歳のバルベルデと19歳のカマヴィンガが延長戦で中盤の底に入りゲームを締めたという点も、レアル・マドリードの今後に光が射す部分であり、マドリディスタにとって喜ばしいことであったと言えるだろう。

==============================

とんとんさん、ありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。

いよいよ8月からラ・リーガもプレミアリーグも開幕ですね。両チームの戦いぶりが新シーズンも楽しみです。

それではまた!

こちらのnoteのマガジン『「鳥の眼」で観る欧州サッカー』では、2022-2023 シーズンも引き続き、欧州サッカー関連のマッチレビューや戦術分析をお送りしていきたいと思いますので、よろしければぜひフォローをお願いいたします。

また、とんとんさんのブログもぜひチェックしてみてください。

それではまた!


弊社RUN.EDGEが開発・販売しているスポーツ映像分析アプリFL-UX(フラックス)の詳細は下記のリンクからご覧いただけます。
スマホのカメラを使ったライブ配信、映像の編集、共有、チャットが、一つのアプリで全てできます。
欧州サッカークラブをはじめとするプロチームが使う映像分析を、あなたのチームでもぜひ取り入れてみませんか。

☆★☆ユース・学生チーム向けのお得なプランもできました☆★☆






この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
FL-UX_Realtime Analytics by. RUN.EDGE Limited.
サッカー、バスケなどのスポーツの戦術分析を中心に発信します。 映像分析ツールFL-UX(フラックス)の製品情報は下記サイトから (サッカー)http://fl-ux.run-edge.com (バスケ)https://basketball.fl-ux.run-edge.com/