サッカー4-4-2のフォーメーションの特徴(長所・短所)を徹底解説!

サッカー4-4-2のフォーメーションの特徴(長所・短所)を徹底解説!

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442フォーメーション

はじめに

昨今戦術分析をする中で、ささやかながらフォーメーションなんてあってないようなもの。なんて言われています。

もちろんフォーメーションを数字として捉えるのはナンセンスですが、現代サッカーは、可変フォーメーションを用いて、その場その場で最適なフォーメーションを用いて戦っています。
つまり、フォーメーション一つ一つを理解しているからこそ必要な戦術などが出てきます。

そんなわけで、今回はフォーメーションの代表格4-4-2を紹介します。

442フォーメーションの特徴

442フォーメーション_02

まず、この4-4-2。
イギリスのメディアでは、「FourFourTwo」という名前の媒体が存在するくらいお馴染みで歴史のあるフォーメーションです。

何と言っても最大の特徴は、ピッチ上での配置のバランスの良さ。一人一人が均等に散らばるため、責任の所在がはっきりしていることからも流動性を重視したポゼッションに特化したチームが使うことは少なく、
どちらかというと特に2013-14シーズンのアトレティコ・マドリッドのように堅守速攻で規律ある守備をモチーフに戦うチームが使うことが多いです。

長所
・ピッチ上のスペースを埋めるバランスの良い配置
特徴でも少し触れましたが、これこそが最大の持ち味です。
誰がどこを担当するか、が明確になるためカバーリングについても選手に落とし込みやすいです。
また、中盤とデフェンスラインの各4枚が並ぶことで、常に相手と2対1の状況を作り、チャレンジ&カバーがしやすく距離感も良いため、守備が非常に堅固になります。

・カウンターアタックがしやすい
守備時は、前線の選手が2枚攻め残る形ができるためカウンターアタックに移りやすいです。
一般的なフォワードの関係性だと、1枚はポストプレーヤーを置いてもう一人がスピードスターで素早く攻撃できる形を用います。
最近だと、2人ともポストプレーヤーもしくはスピードスターを配置して、サイドの選手がゴールまで飛び込む形や起点になりスピードスターへの裏へのボールを供給する形も一般的に見ることができます。

海外のビッグクラブにまでなると、特徴こそあれど基本的にはポストプレーも抜け出しもチャンスメイクも全部前線の選手ができてしまうところも少なくないので、シンプルにすごいな、と思うようなシーンがたくさんあります。
しかし、かなり役割は、多様性を増しているのでいろんなチームを観ると結構楽しいところだったりします。

・攻撃の際、サイドにスペースを2トップが使うことが出来る
ここもかなり特徴だと思います。
4-4-2は、前線の選手が位置するところでは、サイドに人がいません。そのため、そのゾーンをフォワードが使うことでチャンスメイクをすることができます。

例えば、スピードスター系のフォワードであればサイドに流れることで一対一のドリブルの場面を作ることができ、抜き去ってからもう一人のフォワードへセンタリングをあげることができます。

逆の場合だと、ポストプレーヤー系のフォワードが自陣からのロングボールをサイドに流れることで小柄なサイドバックの選手と競り合ってマイボールにすることで攻撃の起点を作ります。
もし、センターバック相手に収めることができなくてもこういった形で持ち味を生かすことができます。

そのためもあって、最近のサイドバックは大型の空中戦で強い選手が使われることが増えてきました。
(もちろん逆サイドのクロスを絞って対応するときに小柄だと競り負けてそのまま失点という形が多いというのが、大方の意見ではあります。)

短所
・両サイドハーフに高い運動量が必要
長所であげた通り、フォワードが2枚いるためカウンターアタックはしやすいフォーメーションです。
しかし、現代サッカーで2枚のフォワードだけでフィニッシュまで行くのは中々難しく、それを解決するためにサイドハーフがゴール前まで駆け抜けることでカウンターの枚数を増やし、より厚みのある攻撃で相手を脅かそうといった使い方が増えています。

そして、守備になったら定位置まで戻るのでかなりスプリントをする回数も増加します。

ただ、3バックのフォーメーションに比べたらサイドの選手としての負担は軽いので、適性のある選手が多くより攻撃に長所のある選手が多いです。

・フォーメーションが直線的な配置のため、ビルドアップの難易度が高い
フォーメーション図を見てもらうとわかりやすいですが、4-4-2はかなり直線的なフォーメーションです。
そのため、基本的にボールを保持している場合は、相手の視野に入ってボールを受けることが増えるので、「斜めのポジション」で相手の背後からボールを受けることが難しく、
敵陣への侵入やその先でチャンスを作るのがとても大変です。

各国の名将達も守備時に4-4-2を使いますが、攻撃時は別のフォーメーションに可変していることがかなり多いです。

・フォワードが横への動きで邪魔をし合うケースもあるため、フォワードの動きが制限される場合がある
実は、これ結構フォワードの選手によっては意見が分かれるようで今までワントップで一人で自由に動いて動いていた選手だとやりづらさを感じるというようなことも聞かれます。

エリア内の動きだと、狙うスペースが被ってしまうこともかなり多いようで監督がどちらがどのスペースを使うのか。
また、囮の動き方などを決めていく必要も出てくるところです。

・中央で数的不利になりやすい
最近流行りの4-3-3や4-2-3-1と比較すると、中盤の枚数が相手より1枚少なくなってしまうことが多く、特にボール保持で劣勢になることが多いです。

そのため、基本的にはカウンターメインで守備ブロックを狭くすることで、相手の時間とスペースを奪うことで中盤の数的不利を目立たなくさせようというアプローチを取ります。

このフォーメーションをやる上でのポイント

442フォーメーション_03

さて、監督や指導者の目線でこのフォーメーションを実現する上で大切なことは、
・2枚のフォワードの役割分担
・運動量のあるセンターハーフの存在
・スペースを守る意識
になります。

・2枚のフォワードの役割分担
ここは、上記でも触れた通り2枚のフォワードが狙うエリアやエリア内での囮の動き、ニアとファーに奥行きを使ってどうやってエリア内を攻略するのか決めていく必要があります。


・運動量のあるセンターハーフの存在
個人的には、4-4-2で勝ちに行く場合、もっとも引き分けや負けを勝ちに繋げることができる役割だと思っています。
攻撃でも守備でも厚みが出て、チームのレベルがもう一段階上がるポジションで、より攻撃でゴールに絡めるドリブルで運べる選手がいると得点やチャンスが一気に増えてくるようにところだと思います。

・スペースを守る意識

個人的には、これがダントツで一番大事です。
4-4-2は、守備で特徴を出しやすいフォーメーションですがそれは適切な距離感を保てるからこそです。
このフォーメーションなら、全員がスペース、つまり自分の担当範囲を守るという意識が非常に大切になります。

例えば、誰かが不用意に守備で前に出て行ってしまうと途端に数的不利になる場所ができてしまい一気に相手に攻め込まれてしまいます。
特にボランチがプレスに出て行った時などは、常に4-4のブロックの形を維持することを意識して、選手達にポジションを落とし込んでいくことが必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もっともオーソドックスといっても過言ではないフォーメーションの4-4-2を解説してみました。

これからも、様々なフォーメーションの解説の記事を継続的にこちらで発信していければと思います。

皆さんのチーム強化やゲーム観戦にぜひお役立ていただければ幸いです。

それではまた!

written by モリモトソウ(Twitterはこちら

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