
【鳥の眼で観る欧州CL】FCポルトとクルブ・ブルッヘのワンポイント戦術分析
こんばんは!
RUN.EDGE株式会社 FL-UXマーケティングチームです。
さて、本日も、とんとんさんにご協力いただき連載中の「鳥の眼で観る欧州CL」シリーズをお送りしたいと思います。
本日は、FCポルトとクルブ・ブルッヘの戦術分析です。アトレティコ・マドリード、レヴァークーゼンを退けてCL決勝トーナメント進出を決めた注目チームの分析、ぜひお楽しみください。
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アトレティコ・マドリード、レヴァークーゼンを退けてCL決勝トーナメント進出を決めたポルトとクルブ・ブルッヘ。グループステージ第5節で相まみえた両チームの対戦をベースに、両チームの戦術や選手の特徴についてワンポイントでみていく。
■ポルト
🔵⚪️ What a move. What an impact by substitute Zaidu!@FCPorto || #UCL pic.twitter.com/QFeSQ8UWoU
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) October 10, 2022
・ポルトは4-3-3や4-4-2といったシステムを採用している。
・リーグ戦でのポゼッション率は58.6%と、ボールを繋ぐこともできるが、ロングボールによる前進も備えたチームでもある。
🅰️ Distribution from Diogo Costa...
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) October 17, 2022
⚽️ Individual brilliance from Galeno!@FCPorto || #UCL pic.twitter.com/rdaxsNufZk
・注目は左サイドからの攻撃。リーグ戦18試合で8Gをあげている左WGのガレーノはスピードと推進力のあるドリブルに加え、179cmとさほど大柄でないもののハイボールの競り合いにも強い。
・ガレーノとコンビを組む左SBのザイドゥもスピードに長けており、攻撃に厚みをもたらすことができる。彼が不在の際はレヴァークーゼンでも活躍した攻撃的SBヴェンデルが起用される。
・中盤でタクトを振るうのがカナダ代表左IHエウスタキオ。巧みにポジションを移動して攻撃に流動性を生み出していく。ビルドアップ時には左後方に降りて攻撃に変化をもたらし、ファイナルサードではDF間のギャップに飛び出し、ミドルサードでは2手先を視野に入れて味方選手にパスコースを提供する位置をとることができる。正確なパスを送り込むオタヴィオとともに攻撃を展開する。
・しばらくベンチ外が続いているものの196cmのレフティCB、23歳カルモはビルドアップの際に落ち着きに長け、非常に能力が高い。
・左WGガレーノに加え、リーグ戦18試合10G6A、ポストプレーもこなせるイラン代表CFタレミへのロングボールが前進の重要なオプションとなる。
・守備時はアンカーがIHと並列に並ぶ4-3-3で前からジワジワとプレスをかけることが可能。DFラインは統制が取れており、バタつきが少ない。
・GKディオゴ・コスタは正確なフィードを武器に持ち、1本のパスで攻撃を推進させる力を秘める。
■クルブ・ブルッヘ
・3バック、4バックを併用する。特に攻撃時は3バックに変化させる傾向が強い。
・中盤のキャラクターが魅力。底に入る184cmオニェディカは身体を張った守備とセカンドボールの回収に長ける。大きなボディフェイントで相手のマークをいなすこともできる。
ニールセンは縦パスで攻撃にスイッチを入れることができる。停滞する展開の場合彼からの打開はひとつのオプションとなる。195cmのヴァナケンは肉弾戦に強く、レイオフパスに長ける。ロングボールにしてもグラウンダーの楔にしても、一度彼に当てることでチーム全体が前向きに攻撃を推し進めることができる。
・レフティのWGオルセンは左脚側への突破とそこから繰り出されるクロスの質が高い。
・ビルドアップはさほど整備されておらず、DFラインはロングボールを選択することが多い。ただしヴァナケンという「質」、そして前線に5枚、6枚をかけることで大外を浮かすロングボール戦術は確立されている。
・10番のWGラングは持ち味のドリブルで打開を図る傾向が強い。ただし、守備への貢献が弱く、守備陣形に穴を空けてしまうことが多い。そこをカバーできるほどチーム全体のスライドも多くない。
・2023年に入り新監督としてスコット・パーカーが就任。戦術に変更が見られるか、上記の特徴を持った既存の選手をいかに活かすかに注目。
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