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【鳥の眼で観る欧州CL】【総合力と一本槍】ナポリvsフランクフルト マッチプレビュー

こんばんは!
FL-UXサポートチームです。

さて、本日も続けてまいります、とんとんさんご寄稿の「鳥の眼で観る欧州CL」シリーズ。

本日は、2月22日5:00(日本時間)キックオフのナポリvsフランクフルトのマッチプレビューをお送りします!

両チームの戦術分析記事(過去記事)は下記からご覧になれますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!

ナポリ

フランクフルト

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今季セリエAで首位を快走しているナポリと、昨季EL覇者にして今季もリーグ戦で順位を上げてきているフランクフルトの一戦は、サッカーファンにとって注目度の非常に高い一戦となるだろう。

ナポリは丁寧なビルドアップだけでなくプレッシング、ロングボールと戦術の幅が豊富で様々な形から局面打開を図れる総合力の高いチームだ。ビルドアップ1つとってみても、配置を変化させて戦うことができる。

対するフランクフルトは5-2-3の守備システムでブロックを敷き、なるべく高い位置で相手のパスを絡めとりショートカウンターに繋げる戦術で昨季ELを制覇している。戦術の幅としては広くなく、両翼が下がった5-4-1でブロックを下げた守り方を有しているくらいだ。

ボール保持はナポリの方が上手い。ディ・ロレンツォを中心にビルドアップの配置を変えることもできる。フランクフルトがプレッシングをかければオシムヘンへのロングボールを送り込むことができ、セカンドを回収されても素早くプレッシングをこなすことができる。
ナポリの戦術の選択肢の豊富さはフランクフルトを悩ませることとなるだろう。

フランクフルトとしては、強気にプレスをかけられるか否かが肝となる。引かずに普段通り守る強気の姿勢は、バルセロナ等強豪を破り昨季ELを制する大きな要因となった。

フランクフルトは4-2-4で攻撃を展開するチームを苦手としているが、ナポリがそれを採用して戦うことは考えにくい。両翼を下げることも選択肢のひとつだが、「フランクフルトの5-2-3守備戦術vs柔軟なナポリのビルドアップ」の行方は非常に興味深いものとなるだろう。この展開ではディ・ロレンツォとマリオ・ルイという技巧派SBの腕の見せ所であり、ゲッツェとリンドシュトロームというフランクフルトの両翼の守備が最大のカギを握る。
少しでもフランクフルトが及び腰になれば、大きな存在感を放つアンカーのロボツカによってプレスを回避されるだろう。守備において他の中盤メンバーよりも劣る鎌田大地の真価が問われる部分でもある。

初戦はフランクフルトのホームとなるため、ナポリがポゼッションを捨てる可能性も否定できない。そうなった場合IHザンボの背後がウィークポイントとなりうるため、フランクフルトはゲッツェを中心にそのエリアの攻略を徹底したいところだ。鎌田の攻撃面での役割も重要なものとなる。

フランクフルトとしては自慢の守備戦術にはめるため、ナポリにボールを持ってもらった方が戦いやすい。初戦をホームで戦うという点がどのように働くか。フランクフルトのカウンターは鋭いものであるが、ナポリはボールを捨てるという選択肢でこれを封じ込めるのか、はたまた正攻法で戦うか?試合の入り方が読みにくい部分であり、選択肢豊富なナポリが試合前からアドバンテージを握る部分だ。

両エースの争いにも注目が集まる。ナポリのオシムヘンとフランクフルトのコロ・ムアニは共に馬力があり、守備にも積極的なプレイヤーだ。前者はリーグ戦15試合で14得点3アシスト、後者がリーグ戦16試合で7得点10アシストを記録している。スピードと高さで敵CBを凌駕し独力で打開できる2人の活躍が、結果に重大な影響を与えることは間違いない。

彼らを支えるアタッカー陣、クヴァラツヘリアとポリターノは局面の打開、ゲッツェとリンドシュトロームは守備の面での貢献も問われることになる。特にクヴァラツヘリアのドリブルは試合を左右するポイントとなりうる。

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とんとんさん、ありがとうございました!

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